私が田舎のおばあちゃんの家に一時期住んでい子供時代、黒い猫を飼っていました。
名前はチビ。
その子はとても利口な子で、毎朝ゴミ出しに行くときもついてきて、道路際で「ここで待っててね」と言うとお座りしてずーっと待っているような猫でした。
そんなある日、道路の向こう側から飛び出そうとする弟の前に、反対側からチビが弟に向かって飛び出しました。
びっくりした弟は道路に飛び出さずに済みました。
でも、右から走ってきた車にチビは惹かれて死んでしまいました。
とても利口で道路なんかには絶対に飛び出すことをしなかったチビは、弟の身代わりとなり身を持って自分の命と引き換えに弟の命を守りました。
おばあちゃんの裏庭に埋葬し、私はチビの眠る場所に雨の日も風の日雪の日も欠かさず、毎朝お水と一緒にかまぼこやシシャモなど、朝ごはんのお裾分けをお供えしていました。
真っ黒いしなやかな毛に真っ青に澄んだ瞳を持つ猫でした。
ポンちゃんの瞳もそれはそれはどこまでも澄み切った空のように、美しい青い色をしていました。
一昨年にまーちゃんの腎不全が発覚してからいちごさんと出会い、まーちゃんを沢山励ましてもらい、そして私もポンちゃんの頑張りをずっとずっと見守ってきました。
いちごさんの介護は私には到底真似出来ないと思うほど懇親的なものでした。
何よりもポンちゃんを優先し、何よりもポンちゃんを庇ってきたいちごさん。
ばあやちゃんの学校に展示されたばあやちゃんが描いたポンちゃんの絵を、ポンちゃんの誕生日だからと先生に直談判し、ポンちゃんの為に持ち帰ってきて飾ってあげたいちごさん。
ご家族みんながポンちゃんを愛し、一生懸命で私はいつも素敵だなって思って見ていました。
りんごちゃんもばあやちゃんも、どれほどポンちゃんを大切に愛して来ただろう。
それはとても温かく、いつもBLOGを拝見してはあったかい気持ちをお裾分けしてもらっていました。

溢れんばかりの愛の中で腎不全と真っ向から向き合い、そしていちごさん、ばあやちゃん、りんごちゃん、私たちにその愛を惜しみなく与えてくれたかわいいかわいいポンちゃんは、お空に行ってしまった。
まーちゃんに顔が似ていたポンちゃん。
ポンちゃんの腎臓は数値だけ見たら気を失ってしまいそうな数値で、限界など遥かに超えた状態にも関わらず、いつもと同じように悠々とした姿を見せてくれました。
考えられないくらい立派でかっこよくて、未だにポンちゃんがいないなんて思えません。
ボクを心配しなくていいんだよ、ボクは悲しくなんかないんだ、むしろ幸せだよ
ポンちゃんは自分の姿を通していちごさんご家族にそう伝えていたのかもしれません。
そこにもまた溢れんばかりの愛を感じて、猫ってどうしてこんなに愛溢れる生き物なんだろうと、胸が詰まります。
腎臓が全く機能しなくなるまで嘔吐もせず痙攣もせず倒れながらも何度も歩こうと頑張った、ポンちゃんかっこいいよ!
そんな姿を拝見していても私は、何も言葉をかけられませんでした。
言葉を失うというのはこういうことなのだろうかと。
いちごさん一家の気持ち、ポンちゃんの悠々とした姿、そして数値、色んな言葉が木霊するのに言葉にも文字にも出来なかった。
・・・
ポンちゃん、ささみスープは、美味しかったかい?
愛が一杯詰まったささみスープが飲めてよかったね、ポンちゃん!
最後に目が見えるようになって大好きないちごさんの顔が見れてよかったね!
これからはのんびりと、春の陽気の中でいっぱいコロンコロンしてね。
そしていちごさん、ばあやちゃん、りんごちゃんを見守っていてくださいね。
ポンちゃんの頑張りは私たちの宝です。
誰にも汚すことの出来ないキラキラした宝ですもの。
ポンちゃんの残してくれたもの、無駄にしないように心に刻んで私たちも頑張るよ。
ポンちゃん、ありがとう☆
1月・・・私のBLOGのお友達Tさんの猫さんも、お空に旅立ちました。
小さな体でやはり腎不全と戦っていました。
東京と違って病院をあれこれ選べる手段もなく、色々心の葛藤もあったことと思います。
仕事と介護との両立・・・本当に難しいことだと改めて考えさせられました。
どれほど心配だっただろうと思うと、適切な言葉も浮かばずただただ、諦めないで頑張って!としか言えなかった。
でも出来る限り側にいて、そして猫さんが苦痛を感じない方法を優先的に治療をしていました。
それでもお空に旅立ってしまったけれど、猫さんの頑張りには人間は到底かないません。
Tさんも本当によく頑張ったと思います。
これからはお空の上でいっぱい花の匂いを嗅いで、思う存分走り回ってね!
そして時々・・・イタズラをしに来てくださいね。
梅の花が咲いてますよ。
もうじき桜も咲きます。

桜の咲くころには暖かい風が吹いて、桜の花の向こうに見える青い空を眺めて、またあなたを思い出すでしょう。
ありがとう!